◆「授業改善の考え方(授業改善サイクル)」に基づいて,実際的・実践的な授業改善の方針を「見える化」して提示して,学校として,教員全体として取組の方向性と内容を合わせていくことが大事になります。
◆次の一枚ものは,村上が関わっていた平成30年度の府中高校の「授業改善の取組方針」として提示していたもので,学校のホームページにも掲載していたものです。
◆内容の主なものは,次の通りです。
* 学習活動の基軸は,「学びと成長のストーリー(Ⅰ)(Ⅱ)(Ⅲ)」と
「シラバス」であることとを指針として明示
* 授業改善の取組として,工夫した授業の試みを学期に一度以上行う
こととし,【α・β・γ・δ】の4パターンを提示
⇒ 「管理職・教員相互授業観察(評価)」の時に多くの教員が実施
* 主に第2回目の授業観察時の授業をビデオ録画しておいて,校内の
授業改善研修会の研修事例として活用
* 定期考査において,活用問題を一定の割合で実施し,ルーブリック評価を
行う(ルーブリックは,問題か解答用紙に明示)
* 合教科活用問題は,複数の教科内容を統合して出題する教科統合型と
考えたことをまとまって論述する問いかけ型の2種類を二学期に実施
してルーブリック評価する
* 生徒による授業評価は,年に2回,同内容のアンケート項目で実施し
同一クラスでの改善結果を確認できるように設定
⇒ アンケート結果については,全員分を相互に校内ランで確認できる
ようになっていて,相互に分析するなどが可能となっている
* 相互授業観察(評価)は,年に2回実施,教諭4人でグループ(他教科)
を作り,期間中,他の3人の授業は必ず観察する
⇒ 校長・教頭は,期間中に全員の授業観察を行う
⇒ 校長・教頭を含めて,事後に,相互授業観察票に基づいて事後協議
⇒ 授業観察票は,校長のも含めて全員分を校内ランに掲載(160人分)
* 尾道北高校と合同授業研究会を数年来実施してきていて,年度ごとに
教科を特定して,教科の全員が参加できる態勢を敷いて実施
◆同様の授業改善の取組方針は,平成30年度以前から継続的に提示してきていて,実際的・実践的な取組を継続的に行うことにより,授業改善の水準が高まっています。