仕事は一人でしない・・・仕事を抱え込まない「チーム力」の捉え方

◆教員の中に,年度当初に割り当てられた自分の担当業務を誠実にしようとするあまり,一人で抱え込んでしまって,関わっている複数の部署・チームの業務の繁忙期が重なってしまっても一人で担おうとして苦しい思いになる人がいます。仮に《A教諭》として,その周りの部署・チームとの仕事の関わり方と視点,介在する気持ちなどを考えてみます。
◆本来なら,部署・チームで年間業務計画や担当分担調整をする時に業務量と繁忙期などの「洗い出し調整」までができていたり,途中途中での業務量調整などが機能していたりすれば深刻な事態は避け得るはずですが,メンバー構成員の兼ね合いや雰囲気などから言い出しにくかったり,見通しが自分では立てにくかったりすることも通例だとも思います。
◆結果的に,「予定通り」業務を無理を重ねてまでしてしまうことになり,一応できてしまう故にさらに仕事が舞い込む悪循環になったりしやすいことがあり,ついには精神的に追い詰められて閉塞感・孤立感まで感じてしまうケースもあります。そうならない視点が「協業・協働の論理」だと思っています。業務計画・分担を立てる時や業務自体の担い方を考えてみる時に,「分業・協業・協働」の考え方からチームとしての「+α」が生み出されることについて,実際場面において考えてみていただきたいと思います。
◆次の資料は,H28年度に府中高校で教職員に提示したものを少し整えてみたものです。仮置きした《A教諭》の気持ちと周りとの関係性,「+α」の捉え方などについて「見える化」してみたものです。少し異なる視点から付言しておくと,性格や仕事の仕方が《A教諭》とはかなり異なる人からは,《A教諭》の状況や気持ちが把握しにくい(把握できない)という側面もあることがしばしばで,「チーム力」を全員が実感できるところまでに高めるのは簡単ではないことの事例の一つと思っています。

 

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