【14】《探究》と実際局面

◆高等学校での「総合的な探究の時間」は,「付けたい力,育てたい資質・能力」に基づいて,各校で様々なアプローチの仕方が行われていますが,そうした取組で培われる「探究の見方・考え方」や「探究プロセス」が,実際社会の複雑な要素が重なり合う局面でどのように発揮され得るかを考えてみました。
◆現実局面の素材には,現在の状況・局面の要素が凝縮されているであろう国会・内閣の新型コロナウイルス対応の中の場面を取り上げてみました。学校現場での生徒による「探究を通しての学び」「探究的な思考回路」などの原理的・初歩的なアプローチとは異なり,かなり複雑な感じになりますが,機能している原理は同じように思えます。現実素材を取り上げてみることで,学校現場における「探究」の指導をする際のヒントになり得ることが含まれているように感じています。