分掌の希望調査について

◆校務分掌の実際の分担配置を決めていく上で,村上は〔★学校経営・組織運営 > 組織・業務分担の方針〕にも示しているように,本人の希望・意欲について,できるだけ尊重するようにしました。高校現場の実情としては,個々の学校によって,校内分掌の希望把握調査すら実質的には行わない学校,希望把握は行うものの希望外の部署やポジションに事前調整なく配置する学校などがあるとの話に接することも多々あります。この案件については,学校経営の考え方・方針にも関わりが深く,それぞれ一長一短があることだと思っていますが,村上は年度当初の動機付けの観点から,できるだけの希望尊重と,希望外配置に際しての事前調整を行っていました。

◆校長によって,分掌希望把握を行わない,或いは,行っても校長の方針(組織・人材育成の考え方)に基づいて一方的に校内配置を決める方式の背景には,校長権限の確立に基づく主任の命免のことがあると思っていて,広島県における是正指導の経緯があると思っています。

 

◆分掌希望に大きな偏りがなく,本人が自分のことや周囲の状況を勘案して,考え方を整理して自分の「希望」として出す段階から,「希望」自体が,全体と個のバランスを意識したものになっていると配置がスムースに進むことが多く,学校としての組織マネジメントがある程度機能しているとみなすこともできると思っています。

◆校内の新体制を構築するに際しては,人事異動による加入者の配置も重要な要素となりますので,異動加入者に対しても組織・分掌の内容を伝えた上で,同じ希望調査票の提出を経て,必要に応じて調整した上での配置としていました。

◆次の資料は,平成29年度末に使用した調査票です。「適性等の自己申告」の欄も,工夫の一つです。