最初の10分の処理判断について

◆ 学校における業務等を効率的・合理的に行おうとする場合に,実際的には,その業務・案件等に取り掛かる最初の10分程度の時間における対応判断・処理判断が最もポイントになると思っています。私自身の業務の仕方を振り返ってみても,当初から「良い判断を速くできるようになること」を意識していた訳でもなく,当初は多くの場合,多少の優先順位は意識していたものの「やるべきこと」にただ向き合って取り組んでいた形で,今から思うと,手戻りやロスが多かったように思います。当時は業務量もそれ程多くはなく時間的な余裕もそれなりにあったので何とかなっていましたが,現在のような状況では,仕事の仕方の手順や考え方整理をしっかりしておかないと,業務をこなすことに追われる感じになることと思います。

 

◆ 追われる感じの業務が多いことから,業務量の多さを理由に「仕事の仕方の手順や考え方整理をしている時間があったら,業務を行った方が良い!」との考え方をする人に出会ってきましたが,そうした視点の人こそ,この最初の10分の捉え方がポイントになると思っています。

 

◆ 教員にとっての日常業務の主なものは,授業準備・教材研究,分掌業務の関係書類の作成や処理,採点・成績処理,校内外のアンケート・問い合わせ類への対応,生徒対応・保護者対応等々,実に多岐に亘りますが,それらの業務に取り掛かる時の最初の10分で業務・案件への対応処理方針を意識して明確にすることで,手戻りやロスをかなり少なくすることができると思っています。

 

◆ 時々目にしてきた姿として,対応処理方針を明確にしようとしないで後回しにしたり逡巡に時間を費やしたりする姿がありました。様子を聞いてみると,「やったことがないことなのでどうして良いか分からない」「中に苦手なことがあるので,後からしようと思う」などの説明でした。気持ち的には分からなくもないですが,実際の対応すべき業務として捉えると,その場面でこそ対応処理の仕方・方針を明確にして取り組めるようにすることが大事だと思っています。

 

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