授業改善関連資料(Ⅰ)(Ⅱ)(Ⅲ)について

◆授業改善を実際に進めるには,授業改善の方針・考え方を共有するだけでなく,実際の具体的な方策を学校として(教員全体として)共有しながら,組織的なマネジメントとして推進していくことが大事になります。

◆府中高校における授業改善の実際の進め方の中での理論的な面の整理は,場面場面において「授業水準の向上について」などと称したペーパーを提示して個々の教員の理解・認識を整えたり,校内研修会等において国・県の動向を共通把握したり,教科での論議を深める資料を提供したりする方策を試行錯誤的に行っていました。

◆村上が府中高校に関わった6年間の中で,初めの2年間は授業改善の柱建てを整理し,それぞれの有効度・浸透度を見ることを試みました。その間の内容を〔授業改善関連資料(Ⅰ)〕としました。その後も同じ趣旨の整理ペーパーも提示していますが,柱建てごとの水準(質)の向上を意識しての整理ペーパーも提示していますので,それらを〔授業改善関連資料(Ⅱ)(Ⅲ)〕とし,年度的にまとめました。また,年度によってはこの領域の整理ペーパーを提示していない年度もあります。

 

授業改善関連資料(Ⅰ)(H25~H26)

 

〔1〕「授業水準向上」(H25段階①)

◆村上の一年目にあたるH25年の第二学期を迎えるにあたり,「平成25年度 第二学期における授業水準の向上について」と題して,授業改善の柱(項目)に沿った留意点を提示しています。「学習の仕方のストーリー」や「考査の活用問題」「教員相互授業評価」などの取組について提示しています。

〔2〕「授業水準向上課題対応」(H25段階②)

◆H25の第二学期の段階で「授業水準の向上を図る上での課題対応について」と題して,主に,授業水準向上の柱(項目)と教科の関りについて提示しています。

〔3〕「水準の高い授業をするために」(H25段階③)

◆教員が自ら「水準の高い授業をするために」セルフチェックができるようなシートとして作成したものです。提示しただけで,時期や場面を設定して提出を求めることはしていません。

〔4〕校内授業改善研修資料①(H26段階①)

◆H26年度段階の取組は,秋に実施した校内授業改善研修の資料に整理されています。「能動的な学びを導く授業の創造に向けて」と題した次の資料が研修会の統括的な資料として提示したものです。

◆項目にある「これからの〔求められる力(付けるべき力)〕の基本的な概念の理解」として示した「別紙資料1」と「こんな授業を試みたい!」は続いて掲載しています。この研修会で使用した資料は他にも文科省資料や英語科の資料,この年度の「授業観察のまとめ」がありますが,ここでは割愛します。 

〔5〕校内授業改善研修資料②(H26段階②)

「これからの〔求められる力(付けるべき力)〕の基本的な概念の理解」として示した「別紙資料1」です。H26当時の「求められる力」の基本的な概念について一枚ものでまとめてみたものです。「キー・コンピテンシー」「21世紀型スキル」などの概念理解が大事であると捉えていたことや,「学びの変革アクション・プラン」がまだ仮称であったこと(H26年12月策定)などが分かります。 

〔6〕校内授業改善研修資料③(H26段階③)

◆校内授業改善研修会で示した「こんな授業を試みたい!」と題した資料です。授業観察をする中で,幾人かの教員の授業(展開構成や説明の仕方)が,扱うべき素材や概念自体を(一生懸命に)扱っているのだけれども,どうも皮相的な印象になることがあり,学ぶことや考えること,学力の三要素,グループ活動の在り方,教科ごとの授業設定の工夫について提示したものです。

◆この中で,「個別・普遍・特殊」について別紙資料参照としている資料は,《◇ 村上のページ》の〔★ こだわりメモ〕に掲載している「個別・普遍・特殊について」のことです。