学校行事等の改善サイクルについて

◆学校現場でしばしば見かける風景の一つに,学校行事等の課題や見直しが提起されながらも結局,毎年,同じような課題を抱えながら「取り敢えず去年並み」のことをやっておくことになっている行事等があります。担当者が替わったりする中で,一応,実施しての課題をまとめるところくらいまでは行うものの,その段階で終わっていて,次年度の実際の場面の改善としては機能しないことになってしまっている事例が多くあるように感じています。
◆学校行事等の改善サイクルは,次の資料に示しているように,《P》の段階の要項・実施要領が早めにできて周知されていることと,《A》の段階が実際に取り組まれているかどうかに掛かっていると思います。ある時,《C》の段階にすごく時間が掛かっていることがあったので,確認してみると教員の数名のアンケートが回収されていないことが原因でそれがないから進めていないことが理由だったことがありました。また,生徒や教員の気付き・意見コメントを,羅列的にA4判2ページに亘って掲載している事例もあり,その労力の大きさと活用方法の乏しさのギャップを感じたこともありました。
◆学校行事等の改善サイクルを機能させるポイントは,サイクル自体を簡潔に回すことと,《A》の段階までが必要で大事なことであることについて,担当者も部署の主任も管理職も含めて推進する立場の人が「こだわり」を持つことが現実論だと思っています。(※ 現場の実情では,例えば考査や模試なども実施してのデータや課題を次のサイクルに活かすことなども含めて,組織的な取組として,こうした《A》の段階が機能する組織マネジメントを行える職場が仕事水準の高い職場だと思っています。)参照:〔★組織マネジメントの実際>企画書,企画書・要項・要領〕