【4】《目標実現方策》の事例

◆清木教諭は,学年主任になられた段階の一学年主任の時から,生徒自身が自分の進路実現に向かう考え方整理と実践力の向上を意図して,生徒自身に自分の目標・実現方策の「見える化」の実際例として,「ロードマップシート」と「マンダラチャート」の具現化に取り組まれてきておられます。

◆一学年主任として生徒とともに新しいスタートを迎えて,当時の吉村薫校長から「1年間を見通して目標設定とそのプロセスを見える化できる資料作りをするように」と言われて作成してみたのが「1年間のロードマップシート」であり,目標達成に向けて自分の見方・捉え方を整理できる「マンダラチャート」の活用です。

◆尾道東高生として目標の設定,その目標実現の計画性担保,自分の実践の自己分析を一枚整理ペーパーとして機能するように工夫されたのが「1年間のロードマップシート」であり,随所に清木先生の工夫点をみることができます。また,「マンダラチャート」は,現在,大リーグで活躍している大谷選手が高校時代に作成したものが有名になりましたが,〔個人や組織としての目標設定と実現方策の「見える化」〕の実際的なツールとして多くの場面で活用されていて,「ロードマップシート」と併用されている点も大きな着眼点だと思っています。

◆清木先生ご自身は,「学期ごとの節目節目で記入をすることで,生徒自身が自分の成長している点や不十分な点を客観的な視点でみれるようになったのでは・・」と思っておられると同時に,「我々教員も,生徒の書きぶりから成長を見取ることができるポートフォリオ的な資料になっている。」と捉えておられます。

◆村上の私見では,こうした取組のどれかに「正解」がある訳ではなくて,生徒の実状を踏まえた上で,手法の目的・意図を明確にして組織的に継続して取り組むことに大きな意義があると思っていて,教員と生徒との意義の共有,取組の継続が,生徒の成長という面からより大きな意義・価値の創出に繋がっていることと思っております。

 

〔1〕 「ロードマップシート」

◆学年ごとに作成されておられて,ここでは「3学年用」の様式と,2学年の時の生徒の実際事例を個人名を伏して紹介させていただいています。

 

〔2〕 「マンダラチャート」

◆「マンダラチャート」の基本的な様式と,2学年の時の上記の生徒の実際事例を紹介させていただいています。