〔3〕「総合探究」と評価の構造

 

 ◆ 新学習指導要領が企図している大きなテーマが「課題発見・解決学習」にあると思っています。「学びの在り方」として,状況・場面を理解して,必要な情報を自ら集めて,整理・分析することを通して課題を明確にするとともに,課題解決に向けての方策・考え方を整理して,実践的な取組を経て検証する「学びのサイクル」を身に付けることが大事なことだと思っています。

◆ 評価の3観点が,実際的に「総合的な探究の時間」においてどのように機能することが「指導と評価の一体化」になるのかについて,実際事例を一つ取り上げて構造的な繋がりを理解・把握してみることを試みることとしました。総合探究の時間は,本来的に,教科横断的な要素と「課題発見・解決学習」の要素とが混然としていて,その内容について,評価との連動性・構造性を理解・把握しておくことが大事になります。

 

《ワークシート〔3〕とその考え方》

 ◆ このワークシートは,「高等学校学習指導要領(平成 30 年告示)解説 総合的な探究の時間編」の「第4章 各学校において定める目標及び内容」にある「総合的な探究の時間の構造イメージ」の図をもとに村上が作成したものです。

◆ 今回は,「総合探究」と評価の関連性について,細かい点の整合性よりも,《大きな繋がり》の把握を第一目的とします。

3年間の「総合探究の全体ストーリー」は,次回〔4〕で設定しますので,今回は,一定の「内容のまとまり」の事例一つをサンプル的に扱い,資質・能力の育成と評価の関連について,サンプル的に捉えてみることとします。

◆ ワークとしては,それぞれの白枠欄に,細かく網羅的に書く必要はなく,全体の《大きな繋がり》を意識して文字化してみます。「育てたい生徒像」「育てたい資質・能力」のところは,ここで「固める」必要はなく,今までのワークシートの経過を踏まえつつ,仮置きや便宜的な整理で充分です。

 

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《グループ協議の概要》

◆ 個人参加・グループ参加によるグループ協議の概要を掲載しています。 

《協議の論点整理》

◆ グループ協議を通して,協議内容・論点となったことについて,村上が整理してみたものです。

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