◆中居寛美先生が，御調高校の初任の国語教師からの質問を端緒に，中学国語と高校国語の相違，国語の教材を通しての「表現」の扱い方について，教材の実際事例を示しながら考え方整理をされたものに，村上からの依頼で，国語科の若手教師への教材に取り組む視点としてのメッセージ性を付与していただいたものです。

◆村上の私見では，この事例がセンター試験問題を演習として扱う形になっていますが，センター試験の選択肢設問が求める《知識・技能を前提とした思考力・判断力》の水準が奈辺にあるかを示している素材としても説得力を有していると思っています。若い国語の教師の方たちが，教材準備のこうした視点・水準について思いを巡らせて，自らの教材準備に取り組んでいただきたいと願っています。

◆本文説明にあるセンター試験演習で使われた演習教材についても《参考資料》として寄稿していただきました。

〔参考資料〕問題演習の教材資料