資質・能力のルーブリックについて

◆府中高校はH30~H32年度の間,県教育委員会から「高等学校課題発見・解決学習推進プロジェクト」に係る研究開発の指定を受け,そのテーマとして「総学等における探究的な学習で育成する資質・能力に係る評価方法の開発(ルーブリック評価)」に取り組んでいます。

◆H30年度は,総学に係る「資質・能力のルーブリック」の開発に取り組みました。課題発見・解決学習推進の統括者である豊田昇教務主任と推進リーダーである藤井智美教諭が中心となって,従前から取り組んできていました「付けるべき力のストーリー」との整合性を図りながら,夏の時期に校内研修会・論議を行うとともに,指導・助言者としてお願いしていました広島大学大学院教育学研究科の永田忠道先生から直接の指導・助言をいただきながら12月にかけて整理したものです。 

◆府中高校の基本ルーブリックである「ICEモデルに基づく学びの評価表(基本形)」は,ICEモデルの三段階の評価(I・C・E)を基本にしつつ,考査の活用問題のルーブリック評価など教科学習の実際の場面では,評価基準として〔S・A・B・C〕の四段階評価を併用していました。県教育委員会から提示のあった「資質・能力のルーブリック」の様式は四段階評価となっていたことから,改めて,四段階の評価基準を作成することとしました。

◆その際の留意点の一つに,三段階のルーブリック評価基準を四段階のものに再構築する時に,ややもすると,四段階目に「・・・ができない」という視点からの構成になりやすいので,どの基準をベースに置くかについて論議を深めながら整理しました。
◆縮小して表示しています。
読みにくい状態になりますので,同じものを分割して再掲しておきますので,ご理解をお願いいたします。

 

《分割掲載 S・A段階》

《分割掲載 B・C段階・付けるべき力》

「資質・能力」と「付けるべき力」の対比について

◆府中高校では従前から「付けるべき力のストーリー」を作成してきていましたが,この「府中高校で育成する資質・能力のルーブリック」における「資質・能力」と「付けるべき力」については,対比的な論議を行い,「付けるべき力」について「学びに向かう力・人間性等」の領域についても位置付けました。(「付けるべき力のストーリー」の項目参照)

◆次の資料は,上の「資質・能力のルーブリック」に掲載している「資質・能力」と「付けるべき力」を抽出したものです。 

新カリの全面実施を踏まえて,あらたに【育てたい資質・能力と《学びの評価基本表》】を試案的に作成して,〔◇カリ・マネ>★《資質・能力の勉強会》>〔参考④〕学びの評価基本表〕のところに掲載しています。架空のP県立Q高校の設定にして,マスタールーブリックの考え方整理と観点別評価にも援用できる要素も考慮したものです。ご覧いただければ幸いです。

  ⇒ ★《資質・能力の勉強会》>〔参考④〕学びの評価基本表