〔6〕資質・能力の育成と評価の全体まとめ

 ◆ 令和4年度新カリ実施入学生のスタートを目前にして,授業における学習活動と評価の整合性などを教員だけでなく生徒とも共有しながら,実践して検証して,次の改善に活かす学校としての仕組みづくりが大事な局面だと思っています。

◆ 新カリの基本軸である「資質・能力の育成と評価」に関わって,学校としての「育てたい生徒像,育てたい資質・能力」を明確にして,その資質・能力の成長度を示す規準としての「学びの評価基本表(マスタールーブリック)」を援用しながら,総探での評価,教科・科目での評価,特別活での評価などが,生徒自身の自己評価・相互評価と連動しながら機能する仕組みづくりが根幹だと思っています。

◆ この勉強会の最終回として,今までのシート・協議内容・論点整理などの全体をまとめてみることとします。

 

《ワークシート〔6〕とその考え方》

 ◆このワークシートは,〔1〕~〔5〕のワークシートの全体を一枚ものにまとめて「見える化」することを企図して村上が作成したものです。

◆「ワークシート〔6-1〕」では,校是・校訓,教育目標,育てたい生徒像などの理念的なことと,それらが具現化された「育てたい資質・能力」との関連付け・大きな観点としての整合性を,評価基本表(マスタールーブリック)として整えてみることで,学習指導要領に示された「資質・能力の育成と評価」についての自校としての骨格の整理になることと思っています。

◆評価基本表(マスタールーブリック)は,本来的に学校としての「育てたい資質・能力」がどの程度まで身に付いているかをみる学校全体の教育活動の評価規準(基準)になります。生徒の実相は学年ごとに教科の学びだけでなく,特別活動や部活動なども含めて,学びを深めたり探究的な視点を身に付けたりしていると思っていますので,全体を「学年進行的な位置付け」とせずに,生徒にとっての「学びごと」に評価規準(基準)として用いるのが良いと思っています。別の表現をすると,1年間の学びの規準(基準)にもなるし,3年間の学びの規準(基準)にもなり得る柔軟な活用の仕方が良いと思っています。その意味では,教科・科目の観点別の「A・B・C評価」との細かな整合性までは求めなくて,生徒の受けとめとして目安的なものになれば充分とする考え方が良いと思っていますので,可能な限り,生徒が理解できたり自分の学びの振り返りに使えたりする「分かりやすさ」を優先することが大事なことだと思っています。

◆「ワークシート〔6-2〕」では,「総探」の学校全体としてのストーリーの「見える化」と,目標設定,評価などの整合性・バランスが図られているのかを確認できるようにするとともに,教科・科目の観点別評価について,観点ごとの比重バランスと教科・科目の関連性の「見える化」を図るとともに,評価資料の実際例や資料ごとの観点別バランスなども「見える化」してみることで,学校全体としての骨格と教科・科目の実際例との整合性をみることができると思っています。

 

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《グループ協議の概要》

◆ 個人参加によるグループ協議の概要を掲載しています。

《協議の論点整理》

◆ グループ協議を通して,協議内容・論点となったことについて,村上が整理してみたものです。

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