【5】ICU体験

 ◆ 私自身は,病気の範疇で入院したことは今までに3回あり,中でも50代になった頃のクモ膜下出血による入院は状況に深刻さが伴いました。それまでに一度,人間ドックの肺の写真の映像で「気になる点があるので精密映像が撮れる病院で精密検査を受けるように・・」ということがあり,専門のクリニックで診察を受け,悪性かどうかを判断するのに数ヶ月おきに複数回撮影する必要があると言われ,毎回の検査ごとに「病気と向き合うことになるかも知れない」と思いつつ受診したことがある以外は,定期的に受けていた人間ドックでも大きな指摘を受けることはありませんでした。

◆ 自分の人生をどのように捉えておくかということの要素の一つに《健康・病気との向き合い方》があると思っていますが,そのことは,ものごとに対する《見方・捉え方》とも深く関わっているようにも日頃から感じていて,自分の大病の経験をもとに,そうした類のことを文字化してみることとしました。