〔業務全体進捗管理表〕について

◆業務進捗管理表は,校内の予定・業務等について,年間の行事予定と連動して学校全体の業務進捗の一元管理を行う基本シート(エクセル)であり,教職員全員が自分のパソコンで内容確認を行うとともに,書き込みができるようにすることで,意義が高まります。

◆分掌部署・学年・教科等のシートごとに組織チーム単位での予定・計画確認や共通認識の確認の場としても活用できるとともに,他部署等からの予定・計画把握等が行いやすくなります。

◆部活動の予定・計画シートは,土日を含めての練習計画,試合引率予定,本校試合会場予定等が一覧的に確認できることから,特に働き方改革の動向を受けて機能性を発揮しています。

◆当日の動きの確認や伝達事項などの情報共有は職員朝礼の場で行っていましたが,前日までに,この「全体連絡事項」欄を機能的に使うことにより,事前把握も含めて,職員朝礼に不参加となる教員も情報共有が可能になるなど,機能性は高まります。

◆下の説明は,導入時に村上が教職員に説明した時のものを少しアレンジしていますが,実際に導入したものもほぼ同じものです。

◎この資料のサンプル事例は,終わりのところにダウンロードボタンがあります。

 

 ⇒ この「業務全体進捗管理表」について,「学校課題の勉強会」で,「小規模校では扱いにくい」とのご意見をいただき,試行的な〔簡易版〕を作成してみています。〔★組織マネジメントの実際>予定・計画・段取り〕

 

◆この業務全体進捗管理表は,進捗状況の管理・相互把握だけでなく,本来的には,全体予定・計画に合わせて,部署や個人の業務計画をあらかじめ適切に設定したり,実際に準備や実践を行うことに繋げることができる仕組みにすることが可能です。その最たるものが,授業実施計画だと思います。

◆教科が授業計画を立てる際には,その年度のシラバスで授業配当予定を設定するものの,祭日振り替えや学校行事による授業変更措置など,実際の授業実施は週時程(週単位の時間割)通りには行かないものです。この進捗管理表の行事予定等と連動して,教務部が年間での授業実施可能枠の計画を事前に提示することにより,また,連動して科目ごとの時間数調整を考慮した臨時時間割を計画的に提示することにより,科目における授業クラス間での実施授業時数のアンバランスは一定程度の解消が可能となります。

◆この段階にまでなると,教務部の実務的な力や,教科・個人の計画力や見通し力・実践力によって,機能度に大きな差異が生まれてしまうのが現場の実情だろうと思いますが,これからの学校経営においては,学校全体の業務進捗を一元管理できるかどうかが特に大事な要素になると思っています。

 

ダウンロード
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業務全体進捗管理・調整シートのサンプル例DL用.xlsx
Microsoft Excel 189.6 KB

 この「業務全体進捗管理表」の〔簡易版〕は,〔★組織マネジメントの実際>予定・計画・段取り〕のところで扱っています。