校長に求められる資質・能力〔改訂版〕について

◆校長に求められる力(資質・能力)について,整理してみました。村上の私見的なものです。校長がどんな力を,どの程度まで高めていけば良いかの基準については,教諭と同様に,「広島県立学校職員の標準的な職及び標準職務遂行能力を定める訓令」「広島県立学校職員の人事評価に関する訓令」に「3」を「標準」として5段階で定められていますが,人事評価の観点からの整理であり,かなり抽象的な整理になっていて,日常的にはなかなか具現化しにくい感じがしていました。村上の考えでは,次の図に整理したそれぞれの力が,学校の実情や場面・局面に応じて,適切に発揮されることが大事であると思っています。
◆多くの校長の下で働いてきたり,様々な場面で多くの校長と出会ってきたりしてきた体験を踏まえて考えてみますと,村上自身を含めて,これらの要素についてすべて万全の対応力があるという校長像は描きにくく,基本的には「標準職務遂行能力」がベースになると思われます。大事な点は,これらの資質・能力の「有無」ではなく,それぞれが「どの水準」にあるかということだと思っています。

◆校長としての職責の自覚の深まりによって,校長として学校課題,教育活動課題,業務組織・職員集団に係る課題などについての見え方・捉え方は格段に深まり,判断軸も明確になっていくものと思っています。人材育成的な視点からは,その人の長所や良さを伸ばす視点が大事であり,校長の職にある人も,更に長所や良さを伸ばすことは重要なことだと思います。と同時に,求められる力としての弱点や苦手な領域のことについては,「標準」と認められるところまでは高めておく必要があると思っていますし,学校経営のリーダーシップを発揮する上では必須要件だと思っています。

◆「令和5年段階での留意点」を加えて,〔改訂版〕としています。

 

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