授業改善関連資料(Ⅰ)(Ⅱ)(Ⅲ)について

◆授業改善を実際に進めるには,授業改善の方針・考え方を共有するだけでなく,実際の具体的な方策を学校として(教員全体として)共有しながら,組織的なマネジメントとして推進していくことが大事になります。

◆府中高校における授業改善の実際の進め方の中での理論的な面の整理は,場面場面において「授業水準の向上について」などと称したペーパーを提示して個々の教員の理解・認識を整えたり,校内研修会等において国・県の動向を共通把握したり,教科での論議を深める資料を提供したりする方策を試行錯誤的に行っていました。

◆村上が府中高校に関わった6年間の中で,初めの2年間は授業改善の柱建てを整理し,それぞれの有効度・浸透度を見ることを試みました。その間の内容を〔授業改善関連資料(Ⅰ)〕としました。その後も同じ趣旨の整理ペーパーも提示していますが,柱建てごとの水準(質)の向上を意識しての整理ペーパーも提示していますので,それらを〔授業改善関連資料(Ⅱ)(Ⅲ)〕とし,年度的にまとめました。また,年度によってはこの領域の整理ペーパーを提示していない年度もあります。 

 

授業改善関連資料(Ⅱ)(H27)

 

〔7〕「授業構成の視点整理」(H27段階①)

◆H27年度段階では,50分の授業構成の基本的なことや授業観察でおける気付きを「府中高校における授業構成の視点」という形で整理しています。

 

〔8〕「組織的な教科指導」(H27段階②)

◆授業改善の取組は,ややもすると個人レベルでの取組になりやすく,本来の学校としての,教科としての取組内容・取組水準設定について共通認識を整えることが大事になります。

◆基本軸は,シラバスが整っていて実際に機能していることと生徒の力を検証する仕組みが教科として機能していることの二つだと思っています。

 

〔9〕「教育の目標・付ける力」(H27段階③)

◆この資料は,27年度段階で,50分の授業を組み立てる前提とすべき事項について「見える化」を図ったものですが,教科の授業が「総学」や特別活動とも連動していることの確認が必要だと感じたことが背景でした。

 

〔10〕「良い授業とは」(H27段階④)

◆H27年度段階で「府中高校における良い授業」についてまとめたものです。授業観察を通して指摘してきたことや,それまでの授業改善関連配布資料等によって指摘してきたことを「良い授業」として整理するととともに,実際的な改善工夫が乏しい印象があった教員を念頭に「授業観の変革期」であることの機運醸成を意図していました。