水準継承の困難性について

◆学校の様々な営みや業務の水準が高いレベルで達成できていても,その水準を維持・発展させることの困難性をずっと感じてきていました。学校において教育活動の取組も含めた業務水準を段階的に捉えると,次のようになることがしばしばだと思っています。
(Ⅰ)組織マネジメントがあまり機能していなくて,個々の教員が個別に

   自分の価値軸をもとに取り組んでいる状態
(Ⅱ)組織の目標や目指す姿が明確になるとともに,個々の教員がすべきこと・

   役割なども明確になり,意義・目的が共有されて,チームとして機能する

   ようになる状態
(Ⅲ)スタッフが業務に習熟することや手応え・成果が共有されて相乗効果が

   生まれることなどによるピーク的な状態
(Ⅳ)一定の水準の維持・充実は図られるものの,変化対応が難しくなる状態
(Ⅴ)変化対応が充分に機能せず,一定の水準自体の維持ができなくなる状態


◆このサイクルにならないために,意識して不断に変化対応・工夫改善が取り組まれている学校・組織マネジメントもたくさんあります。その違いを考えてみるのに,今回は業務の構成要素に着目して分析してみました。学校マネジメントの宿命的なサイクルに陥ることなく,絶えず工夫改善が継続されて,教育活動や業務の水準向上につながることを期待しています。
参照:〔★組織マネジメントの実際 > 課題対応が機能しない⁉〕

 

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