「企画書」(簡易版)について

◆学校現場で,取組案件について「企画書」として整理(「見える化」)しながら取組を進めることを具現化しているところは,かなり少ないと思っています。行事計画書や行事要項などに当日日程・準備日程・教員分担・準備物等を掲載しておくのが一般的で,多くの教員がそれに慣れているので,それをもとに行事としてカバーし合いながら「こなしてしまう」のが通例だと思います。

◆行事計画書や行事要項を必要とする案件の場合であっても,必要な「企画書」的な要素を満たしていないのも多くあり,実際には,それらの確認・準備を伴わないような「メモ」程度で「こなしてしまう」案件も多くあります。どの水準までの行事計画書や行事要項を作成するかは,起案・決裁の仕組と並んで,その案件が当該部署以外の教員とどの程度関りがあるかなどの要素が影響する面もあると思っています。

 

◆府中高校における業務マネジメントにおいて,この「企画書」(簡易版)の必要性を感じたのはH28年度末の組織・業務改善アンケートにおいて,「業務の段取りにおいて孤立感を感じた」との提起があったことによります。どの部署も年度当初に役割分担と部署行事予定表を定めていますが,実際の動きの中では,「気が付く人・できる人・動く人」に仕事が集まる傾向があり,分担表等が機能しないことは随所に見られます。そのことを周りに言える人は孤立感を持ちにくいかと思いますが,そうでない人も学校現場には多くいます。

◆こうしたことへの改善方策も(充分とは言えないまでも)考慮して,案件に対して「企画書」的な事前整理を「見える化」することにより,組織的な業務遂行に繋がるようにしました。いつ準備に取り掛かるかということと,準備段階を「見える化」することの大事さも含まれています。

 

◆教員もこうした方式に慣れてくると,実際に,いくつもの部署でこの「企画書」を用いた事前整理が行われるようになり,作成したものを全体に周知することも定着しました。

◆次の資料は,H29年に趣旨説明も付けて教員に提示したものを一部改編したものですが,当時は(簡易版)という表現はしていません。大きな学校行事等では,要項・要領等を事前決裁するのが通例であり,その要項・要領等が本来的な「企画書」に相当するものであり,ここに紹介しているのは一枚もの程度の簡易版に相当します。担当者の複数明定,更には支援者の位置付け等が大事な要素です。

 

◆この「企画書」と併せて,行事やイベントにおける「要項」・「要領」についても考え方を整理した資料を次のページの「企画書・要項・要領」に掲載していますので,ご覧いただければ幸いです。

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企画書の様式(サンプル)(DL用).xlsx
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