〔学びと成長のストーリー〕について

◆学校の教育理念や教育内容・活動の全体像をコンパクトに示す場合に,学校のグランドデザインの図を用いられる学校が多くあります。グランドデザインの図は,理念(目指すもの,育みたい力など)や取組内容を構成要素として示したり,学校の歴史や地域の力などを関連要素として取り入れ易いなどの特長があると思っています。

◆府中高校の教育内容や取組の全体像を分かりやすく表す方策の論議を通して,グランドデザインではなく,ストーリー仕立てにすることにしました。主な理由は,生徒は高校の三年間を通して,段階的に多くのことを学びながら,人として成長を遂げていくわけであり,それぞれの段階や場面で,目的や目標,取り組むことを明確にしたり,三年間の全体像とそれぞれの段階・ステージの意義の両方が同時に見えるようにしたりすることがより大きな意義を持つと考えたからです。

 

◆村上が関わった〔学びと成長のストーリー〕づくりは,当初,〔学びと成長のストーリー〕一枚の中に,「学習・進路指導」と「行事・活動」とを入れ込んだもので,一度は整理し終えて公表したり説明に使ったりしていましたが,窮屈感がぬぐえず,すぐに(Ⅰ)として〔学習の仕方のストーリー〕と,(Ⅱ)として〔特別活動と部活動のストーリー〕に再編しました。さらに,学校の教育内容の三本の柱である,教科の学び,特別活動・部活動に加えて総合的な学習の時間の学びのストーリー化が必要であると考えて,(Ⅲ)として〔総合的な学びのストーリー〕を整えました。

 

◆その後,学校として,教育内容の創造・改善の必要性から,年々時点修正を経ながら,〔学びと成長のストーリー〕(Ⅰ)(Ⅱ)(Ⅲ)として,生徒・保護者に周知するとともに,学校のホームページに掲載してきています。多くの教員と論議しながら作り上げてきたものですが,村上が統括的に関わってきたということで,このサイトにも平成30年度のものを掲載させていただくことにしました。

 

◎掲載の都合上,左右に二分割しています。捉えにくい面がありますが,ご理解をよろしくお願いいたします。

 

【学びと成長のストーリー】(Ⅰ)〔学習の仕方のストーリー〕

◆〔学習の仕方のストーリー〕は,学年として身に付けたい力や態度を掲げ,授業/補習/家庭学習/考査などの縦軸と,学期などの時期の横軸とで表仕立てにしています。この表を見ながら,高校生の三年間での学びと成長を考えると,時間を有意義に使えるようになる生徒を育てることの大事さを考えることがあります。 

《学びと成長のストーリー〔Ⅰ〕》二分割図

【学びと成長のストーリー】(Ⅱ)〔特別活動と部活動のストーリー〕

◆〔特別活動と部活動のストーリー〕は,三年間のストーリー仕立てになっているだけでなく,特別活動の考え方,部活動の考え方,そして勉学や日常生活との関りや態度も示しています。 

《学びと成長のストーリー〔Ⅱ〕》二分割図

【学びと成長のストーリー】(Ⅲ)〔総合的な学びのストーリー〕

◆〔総合的な学びのストーリー〕は,校内的にも総合的な学習の時間の内容づくりを再構築しようとの機運と広島県の「学びの変革」の動向を受ける形で,「探究コアスクール」の指定の推進役であった谷田美尾教諭(中核教員)が,それまでの総合的な学習の時間の内容を踏まえながらも,「学びの変革」の視点を取り入れた内容づくりを行ったことがベースになっています。

◆〔学びを深める〕ことと〔学びの仕方・ツールを身に付ける〕こととが合わせで取り組めるように組み立ててあります。

《学びと成長のストーリー〔Ⅲ〕》二分割図