学校のホームページについて

◆学校の広報活動におけるメインの媒体であるホームページは,学校の「顔」とも言えるほどに多くの情報を発信できると同時に,バランスや機能性が充分でないと学校の印象自体に影響を及ぼすほどの重みがあると言えます。
◆学校の関係者は誰しも印象の良い整ったホームページを期待しているところですが,そのことを実現するにはかなりの隘路があります。概ね次の3点が挙がります。
①担当者に一定の高い技量が必要なこと・・・担当者配置の難しさ
②経費の兼ね合いが生じるケースがあること
③校内の掲載すべき情報が簡便に集約できる仕組みができていること
◆学校にもよると思われますが,①の担当者の在り方についての課題・問題点が特に大きいと思われます。生徒に直接的に関わる業務でないことから教員になるまでの間にこうした技能を身に付けている人は特定の教科の関わり以外は考えにくく,また,教員になってからもこの担当にならない限り実際に学校のホームページレベルのものを構築したり記事を入れ替えたりすることはほとんどないと思われます。また,学校ごとに環境・状況が異なることや特定の作成ソフトが関わることなどから研修の機会も考えにくい状況だと思われますので,周りの多少の経験者に教えてもらうか独学的に努力するしかなく,技量の水準を高めるのは容易ではないと思われます。
◆次の資料は複数の県立高校のホームページの状況についてお聞きしながら状況・課題等をまとめてみたものです。比較的安定的に運営できている学校もありますが,課題意識を強く持っている学校も多くあり,特に人員配置が少ない学校や技量・対応力の弱い学校での課題・懸念要素は大きいものがあるように感じています。私見的には一定の改善方策も考え得るところですが,実際の課題解決的な動きにはそれなりの方針の見極めと労力が必要だと感じています。