年間授業・評価計画シートの様式例（改良版）について

◆年間授業計画の考え方に基づいて，年間授業計画シートをサンプル的に作成してみました。年間シラバスの基になるこの年間授業計画シートの工夫すべき大きな要素としては，評価基準と単元計画の「見える化」です。
◆評価基準は，「年間授業計画の組み立て方」のところで説明しています《学力の３要素》に基づく《評価の３観点》を基本にして，学校としての育てたい資質・能力を考慮しつつ教科・科目の観点別評価との関連付けをどのように整えるかの工夫だと思います。《学力の３要素》と学校設定の資質・能力との関連付けについては，H30段階の府中高校の事例を〔★カリ・マネの実際＞資質・能力のルーブリック，及び，資質・能力とICEモデル〕で紹介していますので参考にしてください。教科・科目の観点別評価を機能さすことが大事なことなので，《評価の３観点》の枠を細分化して実際的な観点別項目の評価基準にするのも良いと思います。また，評定の基になる評価の算出については，各要素の重み付けを1000点満点の事例としてサンプル的に示しています。評価の実際に関しては，３つの観点ごとに評価方法・資料について，あらかじめ計画的に組み立ておいて，生徒に事前に提示したり説明したりしておくことが必須のことだと思っています。

◆年間計画シートの中に入れ込む単元計画は，基本的には教科書の単元の組み立てに沿って配置しますが，二つの留意点があります。一つは，その単元で，どのような力をどの水準までの設定とするかの目標（到達点）の工夫と，配当時間を機械的・アリバイ的に設定するのではなく，展開内容や付けるべき力，授業工夫と連動させてきちんと設定しておくことが大事になります。この単元の配当時間の合計が標準時数と見合うとともに学校の年間の授業時数見込みときちんと整合していることが計画としての基本です。
◆考査設定の有無や単元テストの設定の仕方によって計画の立て方や評価基準の在り方が大きく異なりますので，サンプル的に考査の有無で分けて作成してみました。

◎サンプル例は，ダウンロードボタン対応していますので，ご活用ください。

《定期考査の設定ありのサンプル例（改良版）》

《定期考査の設定がなく単元テスト等のサンプル例（改良版）》