◆学校の組織マネジメントを理解する上で大事なことは,学校をまず「組織」として捉えることそのものです。 「組織」には,まずその「組織」を成り立たせるための目的があり,その目的が構成員(教職員)に理解されているかどうかが大事になります。教員の中には,自分が教員であること自体に目的性を感じている人が多くいて,自分が「組織目標」を達成するための構成員であることの自覚が弱いように感じることがしばしばあります。
◆学校の組織マネジメントを高める視点としては,何が「基本的なこと」であるかという原則的な軸や考え方を明確にしておくことが大事になります。次の資料は,学校経営の中でも〔組織マネジメント〕の基本的な捉え方について,柱的なことと実際事例的なものとを捉えやすいようにまとめてみたものです。学校の組織マネジメントを実際的に円滑に進める上で,《抽象・理念 ⇔ 具体・実際》との両方を同時に把握しておくことが大事なことだと思っています。